インターネット上の反応データベースシステムYARDSについて述べた.YARDSにおいては, 反応データの出発物と生成物の原子間の対応関係を情報として表現しており, その結果, 原子を反応の観点から分類することが可能となり, その原子の分類に基づいて反応部位を階層的に表現している.これによって, 単純な部分構造検索にとどまらず, 反応の観点からの検索が可能となっている.本システムはJavaを用いたクライアントサーバシステムとして実装されており, インターネット上に公開して, 検索と更新の両方をインターネット経由で行うことを可能としている.