2007 年 22 巻 p. 49-54
気泡混合軽量土が普及しつつあるが,強度や変形特性の変動の大きさや,亀裂発生による耐久性などが問題とされている.本論文では,気泡混合軽量土に短繊維を混入することにより,これらの問題を解決するための,室内実験と現場実験を行った結果を報告する.室内実験では,セメント量,比重,など強度に影響を及ぼす複数の要因について,影響の傾向や度合いを把握した.現場実験では,短繊維を混入した気泡混合軽量土の上に重錘を落下させる模型実験を行って,短繊維混入による耐衝撃性の向上効果を確認した(多少の変形はあるが,大きく破壊することはない).