ジオシンセティックス論文集
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論文
室内及び原位置で作製された繊維材混合流動化処理土の強度・変形特性
Hung Quang DUONG木幡 行宏大村 知史尾崎 敬太
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2014 年 29 巻 p. 33-40

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抄録
本研究では,繊維材混合流動化処理土の室内・原位置作製供試体による力学特性の比較,検討を行った.原位置作製試料は,大学構内に作製したピットに,繊維材をそれぞれ,0, 20 kg/m3で添加した繊維材混合流動化処理土をピットに埋戻して養生された。実験は,ピットからブロックサンプリングにて採取した原位置養生供試体,及び原位置作製試料と同じバッチで室内養生された供試体に対し,98 kPaの等方応力条件下で, 単調載荷, 載荷中に応力持続載荷(クリープ)を行った場合の圧密非排水三軸圧縮試験(CUB試験)を実施した。室内及び原位置で作製された供試体のq~εa関係を比較すると,28日,56日養生ともに,原位置養生供試体の最大軸差応力qmaxが室内養生供試体のqmaxに比べ,概ね大きくなる傾向にあること,また,原位置養生供試体においても,繊維材を混合するとピーク後の脆性的性質が改善されることが分かった.
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