ジオシンセティックス論文集
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論文
EPS盛土の実大振動台実験による新型緊結金具の効果とロッキング対策の評価
西 剛整谷 美宏林 夏希窪田 達郎京川 裕之古関 潤一小浪 岳治
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2019 年 34 巻 p. 153-160

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抄録

本論文は,発泡スチロールを用いた土木工法(EDO-EPS工法)について,2011年東北地方太平洋沖地震のような継続時間の長い地震動や,2016年熊本地震に見られた震度7クラスの地震動が連続するような地震を想定して,耐震性能を強化した新型緊結金具の効果確認のための実大振動台実験を行った結果を示したものである.また,同時にトップヘビーな構造体であるEPS盛土のロッキングの影響を考慮し,これによる変状を軽減するための対策工の検討を行っている.実験の結果,従来用いられている緊結金具に比較して新型金具は変状を抑制できることが確認された.また,緊結金具の配置条件に対する工夫と,変状が生じやすい床版部において滑動を抑止するずれ止め鋼板を設けることで,ロッキングによる変状は軽減できることがわかった.

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