ジオシンセティックス論文集
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真空圧密におけるGDの打設深度及び中間砂層の影響
柴 錦春三浦 哲彦野村 忠明米谷 宏史
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2004 年 19 巻 p. 133-138

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抄録

真空圧密の効果は地盤の排水条件によって異なる。両面排水条件の地盤では、底面の排水砂層に真空圧をかけると、圧密促進効果は片面(地表)排水の場合より小さくなる。また、真空圧密では地盤中の側方変位は改良領域内に向かうが、盛土載荷では外向けとなる。真空圧密では、ジオシンセティックスドレーン(GD)を併用することが多い。GDの最適打設深度を計算によって求めるために、両面排水地盤を対象に、圧密沈下量を最大とする条件で式を提案した。また、軟弱地盤中に中間砂層が存在する場合、砂層の影響で真空圧の効果が低下しないように砂層部分のGDに不透気シールを付ける方法がある。本論文では、中間砂層部のGDにシールの最適長さを決定する式も導いた。さらに、佐賀の地盤状況を想定して、GDの打設深度及び中間砂層の影響を有限要素解析で検討した。

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© 国際ジオシンセティックス学会日本支部
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