2004 年 19 巻 p. 153-160
近年,建設工事による産業廃棄物としての汚染土が増加し,それに伴い対策工法も多様化している。
そこで,本来廃棄処理する建設発生土を盛土材等の建設材料に転用するために行う土壌浄化改良工法として,ジオテキスタイルをドレーン材として使用し,その浄化効果を排水補強効果とともに評価・検討した。
本研究では,試料土に関東ロームと東金産山砂,川砂を使用し,汚染土とジオドレーン材による室内土槽モデル試験を行い,粒径,上載荷重,ドレーン材の敷設枚数,敷設条件,試料土の種類,汚染物質の種類,水頭等の諸条件を変化させ,着実な効果予測,より高い汚染除去能力を持つ,諸条件の組み合わせを見出すための基礎的実験を行い考察した。