日本冠疾患学会雑誌
Online ISSN : 2187-1949
Print ISSN : 1341-7703
ISSN-L : 1341-7703
原著
左内胸動脈採取法および基本術式が冠動脈吻合部形態にあたえる影響について
山﨑 元成小池 裕之廣瀬 仁山本 平丹原 圭一稲葉 博隆桑木 賢次新浪 博田端 美弥子菊地 慶太岩村 弘志天野 篤
著者情報
ジャーナル フリー

2012 年 18 巻 1 号 p. 1-6

詳細
抄録
pedicle法,skeletonize法の採取法が左内胸動脈-左前下行枝の吻合に与える影響に関し,グラフト流量,術後造影から吻合部形態,吻合部狭窄率の比較検討を行った.pedicle法216例(P群),skeletonize法(S群)118例を比較検討した.術後造影ではFitzGibbon grading systemによる吻合部形態,およびグラフトの中腹径,吻合部径,吻合部冠動脈近位側径,遠位側冠動脈径,heel部径,heel側狭窄率を測定した.グラフト流量ではP群で有意に高かった.グラフトの中腹径はP群で有意に大きかったが,吻合部径はS群で有意に大きかった.Heel側狭窄率には有意差を認めなかった.FitzGibbon grading systemによる吻合部形態の比較では両群間に差を認めなかった.閉塞率はP群に比較してS群で有意に高かったが,術者を1人に限定すると,閉塞率,吻合の質に差はなかった.pedicle法,skeletonize法による左内胸動脈-左前下行技の吻合の遠隔期成績はともに良好であった.skeletonize法による吻合では閉塞率が,pedicle法にくらべて高かったが,習熟により改善するものと考えられた.
著者関連情報
© 2012 日本冠疾患学会
次の記事
feedback
Top