日本冠疾患学会雑誌
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2 度の心室細動に対して補助循環を用いて救命し得たACS の1 例
大島 暢矢嶋 純二及川 裕二松野 俊介嘉納 寛人深町 大介村田 伸弘相澤 忠範
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論文ID: 21.14-00004

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抄録

60 歳代男性.AMI 発症しLAD にZES を留置された.AMI 発症17 日後,再度STEMI 発症し当院搬送された.STEMI による心不全に対し気管挿管,IABP 挿入後,緊急CAG を行った.LAD ステント内のSAT を認めBES を留置した.帰室後VF storm となりPCPS 管理を行った.血行動態が安定しPCPS,IABP を離脱し軽快した.第19 病日VF が出現しステント再閉塞を疑い,CAG でLAD のステント内のSAT を認め,IABPを挿入下でBMS を留置した.帰室後,再びVF storm となりPCPS 管理を行った.心不全治療にてPCPS,IABP を離脱し軽快した.第35 病日ICD 植込みを行い転院した.予後不良であるステント血栓症を繰り返し2 度の心室細動を起こしたが,速やかなPCI を行い,心肺補助循環を用い救命できた1 例を経験した.

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