抄録
関東地方には茨城県・千葉県・栃木県を中心にコシヒカリの作付面積が130000ha強あり、その倒伏しやすい特性によって生産性の向上が阻害されている面もある。また、河川や湖沼の汚染に伴う農業用水の富栄養化によって、コシヒカリを中心とする良質米の作付が困難になっている地域も少なくない。このような状況にあって、実用化が近い水稲の倒伏軽減剤に対する期待は大きい。演者らは倒伏軽減剤のなかで、比較的実用化の早いと思われるCGR-811粒剤について、1982年より使用法を検討し一応の確立をみたので、その一部を報告する。