抄録
室内人工光環境下において、近紫外域光(以下UVと略す)照射がキュウリ、インゲンの初期生育と子葉におけるジベレリンの消長に及ぼす影響について検討した(1985)。作物は小型プラスチックポットに播種、人工光環境下で生育させ、出芽時よりUVランプ(健康線ランプ、放射ピーク 310nm)を補光照射した。可視光源には陽光ランプを用い(ポット土表面で15000lux)、陽光ランプに含まれる390nm以下のUVはUVカットフィルムで除去した。健康線ランプの照射時間は、明期12時間中2時間(W1)、及び4時間(W2)とした(対照区 : W0)。ジベレリンの含量はイネ幼苗テストにより調査、検討を行なった。