抄録
本実験では、水分ストレスがワタの葉面受光量、光合成速度、茎流速度、葉温、蒸散速度に及ぼす影響を検討した。3品種(California、Cleveland、Rowden)を用い、1/2000aのワグナーポットで栽培した。水分ストレス処理は、測定1週間前から行い、Cleveland、Rowdenを用い、かん水を全く行わない区(以下、無かん水区とする)、十分なかん水を行う区(以下、1.0l区とする)を設けた。Californiaは、前述の2区の他に、0.5lのかん水処理区(以下、0.5l区)を設けた。測定は、8月の後半から9月初めに行った。葉面受光量は簡易積算日射計を1個体の全葉に貼り測定を行った。葉温は南向きの完全展開葉で個体の最上葉に熱電対で、茎流速度はダイナゲージを用い、同時に測定を行った. 光合成速度、蒸散速度、気孔抵抗は携帯用光合成測定装置を用い、正午前後に測定した. 測定直後に葉の含水率を測定した。