日本作物学会関東支部会報
Online ISSN : 2424-2225
Print ISSN : 1341-6359
ISSN-L : 1341-6359
会議情報
11 モチおよび低アミロース品種・系統のイネ胚乳に認められるアミロプラストおよびデンプン粒の形態的特徴
荻野 知美松田 智明鈴木 保宏佐野 芳雄平野 博之新田 洋司
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 34-35

詳細
抄録
粳米と異なり糯米の胚乳が乾燥に伴って「りよく化する(ハゼる)」ことで白色不透明化する原因は, 「細胞中に多数の気泡が発生し, これが細胞境界面で光を散乱するため(星川, 1983)」あるいは, 「白色不透明部を生じる機作は粳米でも糯米でも全く同じである」また「複粒でんぷん粒(アミロプラスト)表面の凹部と単粒でんぷん粒表面の小穴が「りよく化」に関係する(田代・江幡, 1975)」と考えられている。一方, 最近育成の低アミロース品種・系統の胚乳も白色不透明化することから, 本研究では, 不完全登熟米の白色不透明部の構造とも対比しつつ, 「りよく化」に伴う胚乳の白色不透明化の理由について検討した。
著者関連情報
© 2000 日本作物学会関東支部
前の記事 次の記事
feedback
Top