日本作物学会関東支部会報
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18 コムギの穂切除が止葉の光合成系の活性に及ぼす影響
小出 可能石原 邦
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p. 47-48

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抄録
光合成産物を利用貯蔵する場であるsinkと, 光合成産物を供給する場であるsourceとが, どのような関係にあるかを知るために, 開花後のコムギの穂を切除し, 止葉の光合成に対する影響を調べた. その結果, 穂切除区の拡散伝導度と光合成速度は穂切除後11日目まではやや低い傾向にあったが, 対照区との間に有意な差は無かった. その後の光合成速度は対照区より高く, 穂切除によって止葉の老化が遅れることがわかった. 本報告は, 穂切除が光合成に及ぼす影響を光化学系と炭酸固定系とに分けて, それぞれについてみかけの光利用効率とクロロフィル含量, みかけのCO_2固定効率とリブロース1,5-二リン酸カルボキシラーゼ(RuBisCO)含量から検討した結果である.
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© 1990 日本作物学会関東支部
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