p. 87-88
収穫期間中のキュウリの葉身の急性萎凋は、梅雨期の降雨が数日間続いた直後の晴天日に多く発生し、その発生は窒素を多く施用した圃場で多いことなどが経験的に知られている。本報告は、窒素を多く施用したキュウリ(以下多N区のキュウリ)、窒素を多く施用するとともに遮光し(遮光率66%)、土壌水分の多い条件下で生育したキュウリ(以下多N・遮光区のキュウリ)、窒素施用量の少ないキュウリ(以下少N区のキュウリ)、窒素施用量が少なくかつ生育初期より土壌水分の少ない条件で生育したキュウリ(以下乾燥区のキュウリ)について生育と萎凋発生程度を比較し、生育条件によって急性萎凋発生率の異なる要因を検討したものである。