抄録
日本母性保護産婦人科医会(日母)では,1972年以降,全国レベルでの先天異常モニタリングを病院ベースでの調査により実施している。この日本母性保護産婦人科医会が行った全国規模の先天異常モニタリングは1972年以降,毎年約10%の出生児をモニターしつづけてきた。1972年より1996年までの25年間にモニターされた2,983,021出産児のうち外表奇形児は27,025児,37,258奇形であり,その頻度は0.91%であった。一方この間の奇形発生については特に有意な変動は認められなかったが,薬剤,環境因子をはじめとした様々な催奇形因子の存在する現代社会においては今後も先天異常モニタリング,サーベイランスを行うことは極めて重要なことである。