抄録
インドメサシンの動脈管収縮作用を,妊娠満期ラット胎仔を用いて注射(腹腔内)と経口投与で比較した。動脈管収縮は帝王切開で取り出した胎仔を直ちに全身急速凍結法で固定して,胸部断面上の動脈管内径と主肺動脈内径を測定し,その比(動脈管/主肺動脈,正常で1.0)で表現した。同じ1mg/kgの量では経口投与に比べて注射では投与1時間後に有意に強い動脈管収縮が生じた。その後の収縮の経過は注射と経口投与でほぼ同じであった。投与量を変えて投与4時間後の動脈管収縮を比較すると,いずれの投与量でも経口投与よりも注射の方が強い動脈管収縮を生じた。以上の結果から,インドメサシンの注射は経口投与よりも強い動脈管収縮を生じると結論される。