Japanese Journal of Equine Science
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ウマにおけるフロセミドの利尿効果および運命
黒澤 雅彦大竹 為久尚辻 艶子村上 碩
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1991 年 2 巻 p. 49-57

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抄録
膀胱内に留置したバルーンカテーテルによる尿採取法を用いてウマにおけるフロセミドの利尿効果および運命について調べた。血漿中および尿中フロセミド濃度は,蛍光検出器を用いた高速液体クロマトグラフ法により定量した。その結果,以下の成績を得た。
1)バルーンカテーテル法はフロセミド投与後のウマから尿を経時的かつ正確に全量採取する方法として有用であった。
2)フロセミド投与により尿量は著明に増加し,投与後20分で最大となった。フロセミドによる利尿反応は用量に依存し,静脈内投与より筋肉内投与において大であった。
3)静脈内投与後の血漿中フロセミド濃度-時間曲線は,2-コンパートメントモデルにより分析すると,α相の半減期は0.5および1.Omg/kgでそれぞれ6.3および5.9分,β相の半減期はそれぞれ59.4および60.8分であった。筋肉内投与後の血漿中フロセミド濃度は投与後10分で最大値を示した。4)尿中フロセミド濃度は,フロセミドの投与量および投与法に関係なく投与後1時間を境にして減少から増加に移行するという特徴的な変化が認められた。フロセミドの尿中への排泄は速やかであり,投与後6時間までに投与されたフロセミドの60%以上が未変化体として尿中に排泄された。
5)フロセミドによる利尿とフロセミドの血漿中濃度および尿中排泄率との間には直線的な相関関係が認められた。
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