日本森林学会大会発表データベース
第125回日本森林学会大会
セッションID: B03
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風致
多地点型森林ライブモニタリングシステムの構築
*斎藤 馨藤原 章雄中村 和彦小林 博樹岩岡 正博中山 雅哉
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抄録

 定点から映像、音声、温湿度風向風速をインターネット経由でライブ公開配信し、同時に記録とデータのアーカイブを公開することで、森林の今と過去とをだれもが共有しながら観察できるサイバーフォレスト森林観察サイトの構築を進めている。
 1995年東京大学秩父演習林2地点設置後、新たに2011年より商用電源による24時間配信実験が可能な4地点(信州大学志賀自然教育園、東京大学国際沿岸研究センター、東京大学富士癒しの森、千葉県立中央博物館生態園)に設置し多地点比較観察を開始した。1日24時間の環境生態音、Webカメラ画像、一眼デジタルカメラ高解像度画像、気象データを用いて定点ライブモニタリングとアーカイブ公開サイトを構築した。連続記録画像から微速度映像を生成できるが、例えば東/西向きカメラ微速度映像により、日出日没時に太陽や月、星の運行の観察が容易となることから、各地点での天体や気象を含む自然的特徴把握に寄与できると示唆された。インターネットによるモニタリングの多地点化と24時間化は、これまで森林の樹木フェノロジーや季節変化観察に加えて、より広範な自然現象の比較観察と理解に貢献できると考えるに至った。

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© 2014 日本森林学会
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