日本森林学会大会発表データベース
第126回日本森林学会大会
セッションID: P1A007
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林政部門
昭和初期の木質バイオマス利用にともなう森林景観構造の変化
*森野 真理
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抄録

兵庫県淡路島において、木質バイオマスの過剰利用から過少利用に至る時代までの森林景観の変化を分析した。淡路島では江戸時代に瓦産業が興り、明治以降、主要な地場産業として発展した。瓦産業は瓦を焼くために大量の燃料を要する。瓦産業では昭和30年代まで主に薪が使われ、その後重油、ガスへと転換した。本研究では、当時の瓦産業に関わる木質バイオマスの大量使用後、利用が急減した後の森林景観構造の変化を明らかにすることを目的とする。対象地は、島内の瓦生産の中心地である阿万地区の森林(約100㎞2)とし、空中写真を使って1950年代、1970年代、2000年代の3時期の林相の変化について分析した。その結果、マツの疎林から常緑広葉樹林へと大きく変化したことが明らかになった。

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