日本森林学会大会発表データベース
第126回日本森林学会大会
セッションID: P2B113
会議情報

生態部門
インドネシア中部カリマンタン州の荒廃泥炭湿地帯のバイオマスとリター量
*都築 勇人沖元 洋介平野 高司
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

本発表では、インドネシア中部カリマンタン州の泥炭湿地帯において、人為による荒廃度合いの異なる3サイト(コントロール:非排水二次林、排水二次林、排水後に火災が数度入った低疎林)の特性を、固定プロットでの立木悉皆直径測定に基づく林分構造とリタートラップでの落枝落葉量の月変化から述べる。立木用プロットは半径7 m、14 m、21 mの同心三円から成り、これを各サイト4箇所、計12箇所に設置し、内・中・外円それぞれ胸高直径 5 cm以上10 cm未満・10 cm以上20 cm未満・20 cm以上の立木を対象に個体識別札を取り付けて樹種と直径巻尺で計測した胸高直径を記録したうえ、別途調製した幹・枝・葉・根の器官別一変数バイオマス式を用いて2013年と2014年9月の乾季時のバイオマスを推定した。またリタートラップは0.5 平米のものを各立木プロットに4箇所、各サイト16箇所、計48箇所に設置し、2013年11月以降ひと月間隔で落枝落葉類を回収して木質部、葉については厚さ三種類(厚、中、薄)、果実、種子・花・その他に分別して絶乾重量を計量した。

著者関連情報
© 2015 日本森林学会
前の記事 次の記事
feedback
Top