日本森林学会大会発表データベース
第127回日本森林学会大会
セッションID: J10
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学術講演集原稿
IT技術を使ったリモート境界明確化システム「リ・ディファインシステム」の開発
*楢崎 達也廣田 智行
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抄録

森林経営計画の策定を含む団地化を妨げている所有境界の不明確性は、所有者が地元に住んでいないいわゆる不在地主が多いことが大きな原因の一つであり、また、所有者は高齢者が多く、現地に行くこともままならない。【課題】①暑い、歩きにくい現場、ハチ・ヘビ・ヒルがいる現場に行って境界明確はしたくない。②所有者の大多数である年配者にとっては、更に過酷である。③所有者らが1つの場所に集まってもらう調整は大変である。【解決の考え方の方向】所有者が現場に行かずとも立会作業ができるような工夫ができないか。【解決案】①現場からライブ中継映像を会議室に送信し、その場に所有者に集まってもらい境界画定作業を行う。②2名の所有者は、自宅にいながらネット配信させるライブ映像を見ながら境界を確定する作業を行う。【平成27年度の取り組み】 平成27年8月22日、12月12日に試行を行った。クラウドGISに任意に登録された位置にiPhoneカメラを付けたプランナーが歩いて行き、サーバー経由で送られてくる現場の映像をタブレットPCで見ながら、現地に行かずに杭打ち場所を特定できるレベルであるのかを確認した。

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