日本森林学会大会発表データベース
第127回日本森林学会大会
セッションID: T3-2
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学術講演集原稿
造林地における施業状況と風致および気分評価の関係
*上原 巌
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抄録

森林環境における風致、アメニティの評価については現在までに様々な手法が試みられてきている。特に主観的に二対のSD評価で行う手法は簡便であり、明るさや見かけの印象の評価などでよく用いられている。しかしながら、造林地において、その林分密度や枝下高など、森林施業によってもたらされた林分状況の風致評価と気分評価の関係性についてはあまり研究されてきていない。 そこで本研究では、幾つかの異なる施業林分において、風致と気分評価を同時に行い、施業状況、風致、気分の相互関係を考察した。調査の結果、林分密度、枝下高などの施業状況が気分評価に影響を与えることが示され、特に枝打ち、間伐等の保育作業が、見通しや植生の多様性などの視覚を含む森林風致に与える重要性が再確認された。

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