日本森林学会大会発表データベース
第134回日本森林学会大会
セッションID: C6
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学術講演集原稿
自然体験活動を導入した中学生の集団宿泊学習の教育効果
*山田 亮
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抄録

学校教育において、最新の学習指導要領で示されているように、教科学習の中で「主体的・対話的で深い学び」という学習方法で、授業が進められている。森林教育・野外教育分野における自然体験活動のプログラムでは、「体験学習法」の学習過程をもとに教育活動がおこなわれており、アクティブ・ラーニングという視点で、その教科学習の学び方と関連が深いと考えられる。本研究では、公立中学校が実施する1泊2日の集団宿泊学習において、沢登り、ハイキング、ナイトハイク、アドベンチャープログラムといった自然体験活動を導入し、活動プログラム体験が中学校2年生に与える教育効果を、生きる力、社会情動的スキルなどの心理尺度を使用した質問紙調査、教員へのインタビュー調査、学力データの結果をもとに検証した。その結果、心理尺度を用いたプレポスト調査のデータの分析から、活動プログラムによる中学生への効果が認められた。また、自然体験活動と教科学習の学力向上の関連がみえてきた。本研究により、学校教育における自然体験活動の新たな可能性が示唆された。

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