日本森林学会大会発表データベース
第134回日本森林学会大会
セッションID: P-066
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学術講演集原稿
UAVを用いた下草刈り作業地の作業確認
*大地 純平
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抄録

森林整備事業では、2020年4月より申請・検査の際に添付する図面や写真について、GISデータやドローン等の画像が使用可能となった。本試験では下草刈り作業地の作業確認(検査)においてドローン画像から作成したオルソ画像等を利用することを目的とし、撮影や利用方法(①撮影方法、②撮影タイミング、③利活用)について検討した。①撮影方法については、国内で販売されているミドルクラス(20万円程度〜)以上のドローンと搭載カメラを使用し、自動航行による複数回撮影を行う。②下草刈り前の状況と下草刈り後の最低2回の撮影を行い、検査時には下草刈り前のオルソ画像、下草刈り後1~3週間の間に撮影したオルソ画像(刈り払った下草が枯れ茶褐色に変色)を比較することで、作業確認がしやすくなる。③点群データを用いて刈り払い高の確認も可能ではあるが、比較する点群データ間の水平誤差を正確に補正する必要があり、刈り払い高を確認したい場合はオルソ画像と現地確認を組み合わせて作業確認を行うほうが効率が良いと考えられる。また、作業効率と測位精度を上げるためには、干渉測位(RTK・PPK)が可能なドローンの導入も有効であると考えられる。

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