日本森林学会大会発表データベース
第134回日本森林学会大会
セッションID: P-068
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学術講演集原稿
OPEN DRONE MAPとMetashapeで生成したオルソ画像の比較
*福島 成樹
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抄録

 造林事業の検査等の省力化のため、面積測定や事業実施状況の確認にドローンによるオルソ画像の活用が進められているが、導入にはドローンの購入、運用、オルソ画像の作成などのハードルがある。オルソ画像の作成には、高性能PCやMetashape等のSfMソフトウェアの購入に数十万円のコストがかかる。そこで、オルソ画像作成のコストを下げることを目的に、MetashapeとフリーソフトであるODM(OPEN DRONE MAP)で作成したオルソ画像を比較し、ODMの実用性について検討した。オルソ画像の作成には、ドローン(Phantom4RTK)を使用して約700m2の範囲を2D測量モードで高度30~145mから撮影した画像を使用した。ODMは、corei5、RAM16GBのノートPCを使い、ファストオルソ、ハイレゾの2モードでオルソ画像を作成した。作成したオルソ画像をQGIS上で6測線(20~42m)と面積で比較したところ、 Metashapeの誤差はいずれの高度でも3%以内であったが、ODMは高度145mで5%を超える誤差があった。しかし、高度100m以下ではMetashape、ODMともに測線、面積の誤差は1%以下となり、条件によってはODMでも十分な精度のオルソ画像を作成できることが明らかになった。

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