1963 年 12 巻 p. 99-100
造林地における本病害の薬剤防除を考える場合,被害面積の広大なこと,林内にこまかく立入ることの困難なこと,樹高の高いこと等により空中からの防除についての検討が必要である。筆者等は本年,先枯病被害造林地に対して,ヘリコプター利用による防除の基礎的試験をおこなつたので,その結果を報告する。本研究をおこなう当り助言をいただいた北海道大学農学部齋藤雄一教授はじめ研究グループ各位に,また試験実施について懇切な援助をいただいた北海道大学演習林長村井延雄教授,谷口信一教授,谷口三佐男助教授,苫小牧演習林職員各位に,さらにまた薬剤散布について協力いただいた全日本空輸株式会社操従士日下部頼雄氏,中垣秋男氏,野島正大氏ならびに整備士各位に深甚なる謝意を表する。なお,本研究の一部経費は北海道カラマツ先枯病薬剤防除試験費によつた。