ファジィ概念を用いた非対称距離施設配置問題

抄録

本研究では、ファジィ概念を導入した直角距離施設配置問題を考える。目標関数は既存の複数の需要点と新たに配置する施設との距離の関数である満足度のマックスミニ型である。距離は実際の都市内交通に対応した非対称な場合を考え、進行方向に依存して2点間の距離は異なるものとする。まず、問題の定式化を行い、その問題が等価な線形計画問題に置き換えられることを示す。次に、最適解の候補となる効率点の性質を明らかにするとともに、効率点を求めるための幾何学的解法を示す。