2021 年 5 巻 1 号 p. 6-16
本邦では2018年の保険収載以降,消化器外科領域において急激にロボット支援手術が普及している.安全かつ円滑にロボット支援手術を導入するための制度も整備されつつある.それにともない,本邦での食道癌や胃癌など上部消化管悪性腫瘍に対するロボット支援手術の報告が増加しており,特にロボット支援下胃切除術では術後合併症の減少に寄与する可能性が示唆されている.コスト削減や術者・施設要件緩和など課題も多いが,国産の新たな内視鏡手術支援ロボットも登場し,さらなる普及や手術成績の向上,遠隔治療への発展など,ロボット支援手術への関心・期待が高まっている.