主催: 人間-生活環境系学会
後援: 日本学術会議
会議名: 第45回人間−生活環境系シンポジウム報告集
回次: 45
開催地: 名古屋市南区滝春町10番地3 大同大学
開催日: 2021/12/04 - 2021/12/05
p. 153-154
超高齢社会において、健康長寿に向けた取り組みとして健康な状態と介護状態の中間であるフレイルの進行予防が重要視されている。そこで、高齢者の心身機能のスクリーニングと実際の日常生活との関連を検討することを目的として、奈良県都市部と農村部で自立して生活する高齢者を対象として基本チェックリストによる質問紙調査と日常の活動量の実測調査を行った。基本チェックリストの総合点が高いほど活動量は減少する傾向にあり、フレイル評価法としての妥当性が示された。活動量は女性に比べて男性が、農村部に比べて都市部が多い傾向があった。主観的健康感には、身体状況だけでなく抑うつ気分の得点など心理面の影響が示唆された。