人間‐生活環境系シンポジウム報告集
Online ISSN : 2434-8007
第45回人間-生活環境系シンポジウム報告集
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新型コロナ禍における体温計と放射温度計精度について
-標準温度計を用いた校正用黒体炉の作成方法-
*梶井 宏修井川 正治菅原 作雄土川 忠浩宮本 征一薩本 弥生久保 博子宮沢 モリエ山岸 明浩都築 和代桒原 浩平齋藤 輝幸佐古井 智紀
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p. 33-36

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抄録

新型コロナ禍で体温計が利用されている。非接触体温計は測定時間が短く、利用頻度が高い。従来放射エネルギーを測定していた放射温度計で前額などの皮膚表面を測定すると36.6℃ではなく34℃程度を示した。そこで、本委員会は非接触体温計など市販品の試用を行いそれらの使用方法と簡単な精度確認を行うことを計画した。すでに、常用の標準温度計を用いた校正炉の簡単な制作方法を紹介した。しかし、同時に使用する温度計の選択方法は看過できない。信頼性を高めるために基本となる安価な標準ガラス温度計1/10目盛の温度計の校正について述べる。IR温度計で皮膚温を測ると約30.6℃であるが、体温計Body モードで測定すると35.5℃~35.8℃を示した。他の製品ではLoと示して測定できなかった。したがって、機器の特性を理解したうえで使用する必要がある。また、表記の温度校正炉が使用できるよう準備するのが望ましいと考えられる。

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© 2021 人間‐生活環境系学会
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