耳鼻咽喉科臨床
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副鼻腔成立過程の胎生組織学的考察
寺山 吉彦
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1955 年 48 巻 2 号 p. 107-111

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抄録
副鼻腔成立過程ならびにその発達の個人差に就いての研究は, 側頭蜂〓とならんで, いわゆるPneumatlsationsproblemとして我科領域において, 解剖学的に, 組織学的にあるいは臨床的に, 種々なる方法と角度から行われ, 其結果, 多くの説が唱えられている.
著者は, これ等諸研究においては基礎となるべき組織学的研究は少数であり, かつ入副鼻腔は胎生期に既にほぼ形成されている事に注目して, 先ず人胎児副鼻腔壁の組織学的構成を明らかにし, さらに副鼻腔壁とその周囲組織の発育に伴う組織的変化を検索した. 之に依り得られた結果は既に, 「人胎児副鼻腔の形態的発育に就いて」, 「副鼻腔成立過程における軟骨性鼻嚢の組織学的変化に就いて」, および「人胎児副鼻腔骨壁の組織学的変化に就いて」の3編に依り発表した.
しかし乍ら, 上記3編においては粘膜の発育に伴う組織学的変化に就いては述べておらない. 従って, この機会にこれに就いて述べると共に従来の副鼻腔Pns. problemに関する諸説を整理しかつ著者の考察に基き批判を試みんとする次第である.
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