耳鼻咽喉科臨床
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濾胞性歯嚢胞の2症例
―歯牙の逆生と迷入について―
丹羽 脩渡会 一男坂井 田和夫小林 幹郎
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1961 年 54 巻 5 号 p. 547-550

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抄録
濾胞性歯嚢胞は歯系腫瘍中7~8%を占めると考えられ, その原因歯牙については, 正常の歯牙発生部位より逸脱したものが, 鼻腔, 上顎洞内に出現し, あるいは上顎骨内に埋伏する等, 種々の場合が報告されている. 最近当教室で, 上顎洞内に迷入せる第二大臼歯より発生した濾胞性歯嚢胞症例および術前鼻前庭嚢腫を疑わしめた濾胞性歯嚢の二症例を経験したのでこれらの症例の概要を述べ, 併せていささか文献的考察を試み, 皆様方の御批判を仰ぎたいと思う.
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