アキノキリン草によるアレルギー性鼻炎に対する Disodium Cromoglicate の治療効果
1984 年 77 巻 1 号 p. 143-152
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1984 年 77 巻 1 号 p. 143-152
アキノキリン草起因アレルギー性鼻炎患者10名に発作発生期3月前より終了後1月後まで flash administrative にDSCGを投与し以下の結果を得た.
(1) 自覚的所見 (くしゃみ発作, 〓鼻回数, 鼻閉感, 嗅覚異常, 日常生活支障度) はともにDSCG 80mg/日 投与後改善された. これは3年間の同様投与でも同様傾向が得られた.
(2) 他覚的所見 (下鼻甲介腫脹, 下鼻甲介粘膜の色調, 水性分泌, 鼻誘発試験, 鼻汁性状, 鼻汁中好酸球数) もDSCG 80mg/日投与後改善を認めた.
(3) DSCG投与により臨床検査値上の変化は認められなかった.
(4) 副作用は1例に鼻内刺激感, 頭痛が認められたが投薬中止するには至らなかった.
(5) DSCG投与後の効果判定ではDSCG投与1,2,3年目にそれぞれ消失 (30%), 4 (40%), 3 (30%), 著明改善 3 (30%), 4 (40%),3 (30%), 改善 3 (30%), 2 (20%), 3 (30%), 不変 1 (10%), 0 (0%), 1 (10%) であった.
(6p) DSCGは有用度上, 極めて有用 3 (30%), 有用 3(30%), やや有用 3 (30%), 無効 1 (10%), 悪化 0 (0%) であった.
