1985 年 78 巻 8special2 号 p. 1746-1757
眼球運動誘発装置を使って水平性 saccade をENGでD. C. 記録し, 4つのパラメーターを記録用紙上で計測し, 定量分析を加えた.
1. 反応時間は視標振幅による差はなく, 視標跳躍頻度が増すにつれ減少した.
2. 修正時間は視標振幅60°のものが30°のものより延長しており, 視標跳躍頻度が増すにつれ減少した.
3. 平均速度, 最高速度は視標振幅60°のものが30°のものより速く, 視標跳躍頻度による差は認めなかった.
4. 同じ視標振幅において, 平均速度, 最高速度とも跳躍視標追跡によるものに比べて固定視標の交互視によるものの方が速かった.