抄録
日本石油株式會社の臺灣錦水鋳場に於ては昭和五年の三月以來天然瓦斯の産出激増せるにより同社は瓦斯の利用を計る爲サウスウェスターン式の大ガソリンプラント建設の計書を立て百五千萬立方灰の瓦斯を處理する第一プラントを同年十月完成し次いで昭和六年五月同様の策二プラントを完成し更にガソリンを採牧せる残餘瓦斯を利用してチャンネル法によリカーボンブラックの製造計書を立て一日約二百五十萬立方灰を處理する第一カーボンブラックプラントを昭和六年の九月完成して同月二十二日よリカーボンブラックの製造を開始した、右力ーボンブラックプラントの諸設備と採牧状況とに就て述べる