燃料協会誌
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活性白土によるp-Cymeneの接触分解反応
牧 正文
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1953 年 32 巻 5 号 p. 304-308

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抄録

p-cymeneの活性白土による接触分解反応機構を研究し, 反応温度, 空間速度の変化に対する分解率を測定した。主反応である脱アルキル反応の他に, 脱水素, 脱メタン等の副反応が起ることを認めた。また本報実験範囲内の反応温度ならびに空間速度の変化に対してp-cymeneの脱アルキル分解によつて得られるトルオールとプロピレン量とはおよそ平行関係にあるから, 脱アルキル能をプロピレン発生量で近似的に比較することが可能である。
p-cymeneを気相, 高温において活性白土で接触分解すると, 脱アルキル反応がおきてトルオールとプロピレンとにわかれる。この反応は特許等に簡単な記載があるだけで, その反応機構については詳細な報告が見当らない。筆者は後報のシリカ-アルミナ型触媒のp-cymeneの分解に対する基礎資料とする必要もあつて反応機構を研究し, 反応温度と分解率, 空間速度と分解率との関係を調べた。副反応として脱アルキルの主反応 (1) の他に, つぎの (2),(3) の反応が生起することをほぼあきらかにした。

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