燃料協会誌
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コークス化にともなうX線的構造の変化
石炭中の灰分およびコークス化速度の影響
井上 勝也安孫 子満男
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1953 年 32 巻 7 号 p. 386-394

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抄録
粉末法X線廻折によつて得られる結晶子の大きさと面間隔の数値を用い, 夕張特粉炭に関して最高1050℃に至るコークス化の過程を追跡し, 特に石炭中の灰分の影響と, コークス化速度の影響とを論じた。灰分の影響はそれほど大きくないが, 速度はコークス化にともなう基本的構造の変化に著しい影響を持つており, 粘結現象に対応する構造上の変化も石炭中の結晶学的構成単位の成長も時間によつて左右されることが示される。
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© 社団法人日本エネルギー学会
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