プロセス制御には制御の目的をはつきりつかんで設計をする必要がある。制御方式として空気信号の代りに電子信号を用いる方式が進歩した。両者の優劣を比較するのに周波数応答法によると, 空気方式は長い伝送管を用いなければ電子方式に劣つていない。しかし実用に際して温度制御のようにおそい系では電子式が断然すぐれている。これは空気式のような機械的装置は不動帯 (ヒステリシス) の幅が広く, これが特に微分動作に悪い影響を及ぼす。このことは全電子式と自動平衡電位差計式とを実験的に比較することにより確かめられ, この点については新型全電子式が最もすぐれている。