燃料協会誌
Online ISSN : 2185-226X
Print ISSN : 0369-3775
ISSN-L : 0369-3775
プロセス制御最近の進歩
昭和32年4月18日特別講演
高橋 安人
著者情報
ジャーナル フリー

1957 年 36 巻 7 号 p. 566-573

詳細
抄録

プロセス制御には制御の目的をはつきりつかんで設計をする必要がある。制御方式として空気信号の代りに電子信号を用いる方式が進歩した。両者の優劣を比較するのに周波数応答法によると, 空気方式は長い伝送管を用いなければ電子方式に劣つていない。しかし実用に際して温度制御のようにおそい系では電子式が断然すぐれている。これは空気式のような機械的装置は不動帯 (ヒステリシス) の幅が広く, これが特に微分動作に悪い影響を及ぼす。このことは全電子式と自動平衡電位差計式とを実験的に比較することにより確かめられ, この点については新型全電子式が最もすぐれている。

著者関連情報
© 社団法人日本エネルギー学会
前の記事 次の記事
feedback
Top