燃料協会誌
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住友式粉炭ガス化法の発展
谷山 敏夫唐渡 義一
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1960 年 39 巻 10 号 p. 705-712

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抄録
合成ガス製造の原料転換に関する工業化研究の初期段階において, 住友化学で研究発展した溶滓式粉炭ガス化法について述べた。この粉炭ガス化法は常圧下において, 細粉炭を旋回気流中でガス化し, 特に融剤として酸化第一鉄を使用し, 比較的低温度で灰分を溶融状態で出することを特徴としている。本稿においては, 溶滓に作用する融剤としての酸化鉄の挙動とその制御法について, やや詳しく説明し, 次に石炭50t/日の工業的規模のガス化装置の連続生産運転によつて, 解決された操業上の技術的諸問題について説明し, さらにその操業実績の詳細について述べた。
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