燃料協会誌
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茅沼炭田の石炭組織学的考察
木村 英雄
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1960 年 39 巻 11 号 p. 803-812

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抄録
茅沼炭田は南北2kmの非常に狭い炭田である。12種類の柱状試料につし、て組織学的に考察した結果, ビトリットは北部地区に多く, ビトリニット化していること, 南部ではエクジニット・ドリットが多い特徴があることを認めた。これらは北部に貫入した火成岩の影響であつて, 一時的なものではなく比較的長期間にわたる熱的な影響によると, 思われた。この他工業分析, 粘結性試験などから, 茅沼炭田内においてみられる石炭化の傾向は亜瀝青炭から無煙炭に至るまで漸移しており, 日本炭の一般的な石炭化曲線と同一傾向を示すことを認めた。
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© 社団法人日本エネルギー学会
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