燃料協会誌
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一酸化炭素と水素よりイソブタノール合成に関する研究(IV)
後藤 敏英
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1960 年 39 巻 12 号 p. 878-887

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抄録

第2報, 第3報においてZn-Cr-Mo-K2CO3系触媒が良好なことがわかつたので, 第4報において, 反応温度, 反応圧力, 空間速度, 原料ガス組成の影響を求めた。
その結果, 反応温度は, 400~450℃の範囲が適当で反応温度の上昇と共に, ガス消費率 (CO/H2) は漸次増加しCO2, CnHm, CH4の生成量は増加した。反応圧力についてはイソブタノール収率には顕著な影響はあらわれなかつたが, 生成液量は圧力とともに増加した。200気圧以下では生成水増加の傾向がみられた。空間速度についてはイソブタノール収率のみ考えれば6, 000が適当であり, イソブタノール収量の点からいえば反応温度450℃, 空間速度15, 000が適当と考えられた。
原料ガスの組成については,.CO: H2=1: 1の附近が最も高級アルコールの生成が大であり, メタノール, 水の生成は少かつた。しかしCOの多いほど, CH4, CO2, CnHmの生成は増加した。

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