燃料協会誌
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芳香族炭化水素の化学工業
昭和36年10月26日第29回大会特別講会
雨宮 登三
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1961 年 40 巻 12 号 p. 910-917

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抄録

合成化学原料としての芳香族炭化水素の重要性は, 石油芳香族の出現いらい一層増大しつつあるが, 近年におけるその特徴は, 医薬, 染料, 火薬など, いわゆる精密化学製品の合成原料としてよりも, むしろ大規模に製造, 消費される合成繊維, 合成樹脂, 合成ゴムなど, いわゆる合成高分子物質の製造原料として, オレフィンとならんで芳香族が重要な役割を占めつつあること, ベンゼンのみならずトルエソ, キシレン, ナフタリンなども年間数万tの視模で消費される合成原料となつたことなどである。

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