燃料協会誌
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助燃剤の効果
昭和36年2月7日関西支部研究発表
岡本 末三岩津 恒良
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1961 年 40 巻 3 号 p. 191-198

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抄録
市販石炭助燃剤5種を分光分析およびX線回折により分析した結果, いずれも主成分がCu, Naであることがわかつた。
石炭に市販石炭助燃剤5種および12種の無機化合物をそれぞれ添加し, 高温乾溜後生じたコークスについて着火性, 燃焼性および反応性試験をおこなつた。
市販石炭助燃剤の添加により反応性は添加しない場合に比べて約20%~50%向上することがわかつた。無機化合物のうちCuCl2, PbCl2, SnCl2, V2O5, NaCl, KCIは着火性, 燃焼性および反応性の向上に有効であるが, Fe203, Ca (OH) 2, MgO, BaCl2, SiO2, ZnOは逆の効果を与えることがわかつた。
またこの実験から着火性, 燃焼性および反応性の3者がほぼ正比例関係を示すことがわかつた。
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