燃料協会誌
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接触酸化脱硫法による炭酸ガス精製法(III)
実装置の建設および操業成績
村山 和雄
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1961 年 40 巻 7 号 p. 564-565

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抄録
炭酸ガスの脱硫, 特にイオウ分の多い原油を用いて加圧油ガス化を行ない, 脱硫することなく, 一酸化炭素変成後回収した炭酸ガスの脱硫に用いる目的で, 接触酸化脱硫法を研究し, 第1報には触媒について, 第2報には酸化後のガスの精製および亜硫酸ガスの回収についてのべた。本報においては装置用材料の腐蝕試験, 実装置の建設および操業実績について簡単にのべる。実装置にて得られた成績は甚だ優秀で, 硫化水素18g/m3を含む炭酸ガスは99.8%の硫化水素転化率, 99.5%の亜硫酸ガス回収率を示し, 装置出ロガス中の硫化水素2~3mg/m3硫化カルボニル7~15mg/m3, 亜硫酸ガス0.1mg/m3以下であつた。
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