照明学会雑誌
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N. B. S単位の速算法
福田 保
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1956 年 40 巻 2 号 p. 51-56

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抄録

色差のN. B. S. 単位の計算は非常に煩雑であるので, その速算法について考察した.先づ (x, y) → (α, β) 変換図を画き (第1.1~1.4図),(3) 式の計算をはぶぎ図的に色度差ΔSを直ちに求める. 次にN. B. S.単位の色差公式 ((5) 式) を色度差の項 ((6) 式) と明度差の項 ((7) 式) とに分け, それぞれΔSおよびΔYから求める図を作成した.両図から求められる値の二乗の和の平方根も図的に求めれば, 全然筆算を行うことなく速かにN. B. S. 単位を計算することができる. この速算法による例は, その誤差が0.2単位以内であることを示しているので. N. B. S. 単位の計算に充分役立つものである.

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