抄録
一、都市の大いさと公園面積との間には或る特定の關係が認められる。それは、人口階級と公園1ヱーカー當りの人口數との間に「一聯の規律的な數字關係」が認められることによつて窺知し得る。
二、然しながら、かゝる數字關係は、都市公園に封する一般の認識が高められて、之がよく普及・均霑し得て後に初めて現はれ得ることで、從ってかゝる數字關係の現はれることが一面に於て、都市公園獲達の歴史を理解する一つの補助ともなり得る。
三、茲に「一聯の規律的な數字的關係」とは本論に於ける人口階級の區分法によれば、公園面積1ヱーカー當りの人口數が各國に就いて、人口階級25萬乃至50萬に至る迄は、その各人口階級間に左程の差を生じないが、人口50萬となり100萬となるに伴ひ、之が急増し初めるといふ規律性 (Regelmassigkeit) を意味するものである。
