1988 年 52 巻 5 号 p. 271-276
都市内の緑被を把握する手法のうち, カラー空中写真, 赤外カラー空中写真, 人工衛星データを資料とした手法について, 共通の調査地を設定し, その判読結果を比較検討した。カラー空中写真は判読は正確であるが, 抽出・図化や集計に人為差が現われやすい傾向にあった。赤外カラー空中写真のデジタル解析処理では, 部分的に不確実なところがあり, 補正が必要であったが, 総合的な抽出・把握結果は良好であった。人工衛星データは, 他2データほど詳細でなく, むしろ緑被の概要を把握するのに適していた。