造園雑誌
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那須地域の野外レクリエーション利用の変遷に関する研究
永嶋 正信
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1990 年 54 巻 5 号 p. 66-71

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抄録

国道4号線, 東北本線の開通, 到達道路から域内道路の整備へと進展する。日光地域からの影響も受けつつ, 那須地域を性格づける利用施設が形成されていった。自動車の進入は奥日光地域へ入るより早期であったが, 域内車道の発達は比較的遅れていた。当初, 湯治の利用からはじまり, 1926 (昭和元) 年から観光目的の客が増加し, 御用邸の新築, ゴルフ場の建設等が進められた。
利用の形態では当初, 秋季の利用が首位を占めていたが, 1964 (昭和39) 年以後25年間の平均値は, 夏季が首位を占め以下, 秋季, 春季, 冬季と続き, この状態は現在に及んでいる。地域振興の一つとして冬季の増加が, 日光地域と共通の課題となっている。

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© 社団法人 日本造園学会
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