日本舶用機関学会誌
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舶用往復内燃機関軸系縦ねじり連成強制振動の理論的解析
全 孝重
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1970 年 5 巻 3 号 p. 217-231

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抄録
本論文は舶用クランク軸系縦ねじり連成強制振動に対する研究をまとめたものである.その内容は
(1) 連成強制振動方程式を直接解いてすべての質点と回転数に対する振幅および, 位相が計算できる方法を提案した.すなわち, 自由振動方程式を解いて振動形マトリックスを作り規準座標系への変換により強制振動方程式を解くかまたは定常振動解を直接求める.この場合, 2種類の横振動を含む連成振動方程式は数値計算が複雑になるので2種類の横振動を省略し, 簡略化された縦ねじり連成振動方程式を求めて上記計算を行なう.
(2) 縦振動の強制力と減衰力の計算法を示し, これを利用してエネルギ法による縦共振振幅の推定法を明らかにした.なお, ねじりにともなう縦振幅はねじり振幅をエネルギ法により求めたのち縦ねじり連成振動の自由振動モード関係により縦振幅を推定する.
(3) 上記諸方法により3個の違う機関軸系に対し行なった数値計算結果は実測値とかなりうまく合っていることが確かめられた.
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© 社団法人 日本舶用機関学会
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