近年,FacebookやTwitterなどのSNSや,「食べログ」などといったクチコミサイトの普及に伴い,クチコミの影響力は 非常に大きくなってきた.ネガティブなクチコミは「ネット炎上」という事象をもたらし,企業や個人に悪影響を与えて いる.一方で,ポジティブなクチコミが拡散することで,売上の増加や知名度の向上など,関連する企業や個人に好影響 を与える事例も増えている.このような状況において,ネガティブな話題とポジティブな話題の拡散では,拡散期間や拡 散規模に違いがあるのではないかと考えた.そこで,本研究では,多くの市民が利用している回転寿司業界を対象に,Twitter 上のクチコミを収集し,拡散期間や拡散規模を測定できるトレンド方式を用いて,ネガティブな話題とポジティブな話題 における拡散傾向を分析した.